ベランダ(FRP)防水保護塗装

ベランダやバルコニーにおけるFRP防水層にはトップコートと言われる防水保護塗料が施されています。このトップコートの塗膜も年数とともに薄くなり劣化する為、ベランダやバルコニーの環境や状態によってはトップコートの再塗装が必要になります。

このページでは一般住宅のベランダ床面のトップコート塗装の施工工程を事例を交えてご紹介しています。

トップコート施工事例

施工前の状態

写真では分かりずらいですが、塗膜が経年により薄くなり新築時に比べて撥水性が低下してきます。FRP防水自体の補修が必要な剥がれは見受けられませんが、この後洗浄を行ってから状態を確認していきます。

洗浄後

洗浄を行い汚れや苔を綺麗に除去しました。改めて状態を確認すると床面と立上り付近の湾曲部分に少し塗膜のヒビがある程度で、特に補修が必要な劣化はなく状態は良好です。このくらいの状態でトップコートを再塗装してあげると理想的です。

下地処理 / 下塗り塗装

洗浄で付着物やゴミを除去した後、完全に乾燥したのを確認したら下塗り塗装をします。下塗り塗装後は仕様書通りの気温・乾燥時間を置く為、この日の作業はここまでとなります。

主材(トップコート)中塗り塗装

下塗り塗装後、乾燥時間を十分に置いたらいよいよ主材(トップコート)を塗装していきます。中塗り塗装をする事により塗膜に厚みが増します。次回は更にもう一度上塗り塗装をしますが十分な乾燥時間を確保する為、この日の作業もここまでとなります。

主材(トップコート)上塗り塗装

中塗り塗装後、乾燥時間を置いて最終日に主材(トップコート)を上塗り塗装します。下塗り・中塗り・上塗りと3層で仕上げたトップコートは厚みを増してFRP防水層をこれからも保護します。美観性も向上して撥水性も復活しました。

施工完了後

ベランダのFRP防水は10年~15年で劣化が始まってきます。劣化の状況によってはFRP防水の補修に費用がかさんだり雨漏れの原因になりますので、このような防水層の保護を目的としたトップコートの塗装で定期的なメンテナンスする事をおすすめします。

トップコート塗装の施工時期

トップコート塗装は5年程度毎に塗装するのが理想的ですが、塗装面積は少ないものの工期は最低でも4日以上を要しますのでコスト面から考えると単体工事よりも外壁塗装時のタイミングでの施工をおすすめします。